春の日に
皆様こんにちは デザイナーの睦です。
新しい元号が「令和」だと発表されましたね~。
平成という、「平和に成る、平等に成る」という意味を彷彿させる元号が穏やかで好きだったので、新しい元号に変わるのは少し寂しさも感じますが・・・新しい元号になって、また新しい時代が動きだすのでしょうか。
万葉集からの出典だということで
「初春の令月にして 気淑く風和らぎ 梅は鏡前の粉を開き 蘭は珮後の香を薫らす」
パッと見どういう意味かわかりませんが、意味は
春の初めの良い月にさわやかな風が柔らかく吹いている。 その中で、梅の花が美しい女性が鏡の前でおしろいをつけているかのように白く美しく咲き 宴席は高貴な人が身につける香り袋の香りのように薫っている
とのことです。
「令」という漢字から、「命令」という単語を思い出しましたが、その実、とても春の穏やかで美しい情景からとられた元号だったのですね。
令和の時代・・・どんな時代になるのか想像もつきませんが、とにかく、平和で災害の少ない穏やかな時代になって欲しいですね。
話変わりまして、昨日は3年前に亡くなった祖父の納骨が行われました。
一般的にはもっと早く納骨はするものだとは思うのですが、祖母の想いと、祖母が色々と体調を崩していたので、この時期となりました。
最初は、家族と血縁の濃い親戚の方たち数人でこじんまりするつもりでしたが、気づいたら三回忌の時と変わらない沢山の方に来ていただき、狭いお墓のスペースにズラーーーーッと並ぶことに 写真に納まりきらない・・・
祖父母の人望を改めて感じました。
祖父のお骨を骨壷から袋に移し、その袋は祖母の手によって、お墓へと収められました。
私はその姿を見て、いつか私もこんな風に、長年連れ添った相手の骨をお墓に収める時がくるのかと思いました。
最近、めっきり力もなくなった祖母ですが、そんな祖母に抱かれるサイズとなった、体の大きかった祖父。
私も、そんな二人を見ながら、色んな気持ちで祖父をお墓の中へと見送りました。
そろそろ、大阪も桜が咲き始めています。
祖父の骨壷を抱え、お寺に行くときに、とても美しく咲いた桜を車中から見ました。 そんな時期に、祖父をお墓に見送れてよかったです。
あちらでは、新しい元号に込められた意味のように、柔らかく穏やかな世界なのかなぁ。
そうであればいいな。
桜が咲き、元号が変わり、また新しい時代が始まります。
私も、祖父に恥じないよう、新しい時代をしっかり生きていこうと思いました。