セミナー

皆様こんにちはデザイナーの睦です。

今度から、フランスから来たフランス人デザイナーの方々と交流するセミナーに参加させてもらうんですけども

そのセミナーの一環として、昨日はワークショップ型のセミナーに参加してきました。

商品開発のプロセスを1時間で体験しようっていう、無茶振りワークショップ。

だいたい商品開発って、会社や企画にもよりますが、最低でも数ヶ月はかかるものです。

それをヒアリングから始まり、プロトタイプ(試作品)作成まで1時間に凝縮してするっていう、ほんと無茶振りワークショップ。

「最近あげたお土産」というテーマから、ペアの人の体験談に対して質問を繰り返し、ペアの人のインサイドを掘り下げ、相手が本当に欲しがっている物を形にする作業です。

逆にこちらもペアの人から同じことをされるんですけど、気まずい事に、相手の提案の改善点を、こちらが指摘しないといけない工程もあるんですよ・・・。

とはいえ、質問を繰り返し相手のインサイドを掘り下げ本音を導き出すという作業は、ちょっとしたゲームのようで楽しかったんですが

なにぶん、どの工程も時間配分がはんぱなく短いので(各工程3分とか)、

いかに限られた数分の間に相手のインサイドを短い時間で観察できるか、そしてそれを頭の中で再構想し、相手の望む形を表せれるかという

脳が汗をかきそうなワークショップでした。

だって5個のアイデアスケッチを出すのにもらえる時間がたった5分だけなんですよ・・・

1個のアイデアに使える時間が、考える時間も含めて1分って、それもはや鬼畜レベルである。

このセミナー、参加者のほとんどの方がデザイナーではない方ばかりですので、本当に大変だったかと思います。

でもどうやら皆さん、結構アイデアをだされていたみたいです。

す・・・凄い(´゚д゚`)

絵を描き慣れていない人なら、絵を描く段階で時間がかかるものなのに・・・(´゚д゚`)

私はなんとか5個描けたことは描けたんですけど、もう最後のほうは無理やりな感じになってました(´・ω・`)

プロトタイプの作成は、教室の前にある物を使って自由に作っていいとのことでした。

工作という時間のかかる作業のわりに、やはりくれる時間は10分だけという鬼畜配分(さすがにこれは先生がもう少し時間をくれました。)

こんな目まぐるしく、イスに座っているのに肩で息をする事になるようなワークショップは始めてでしたが

私の今回考えた「ペアの人が望んでいるであろうお土産」がペアの方にご好評をいただき

「今回、ペアの人が考えたお土産が自分のイメージどおりになった人ー」という先生の呼びかけにその方一人、手をあげてくださりまして

みんなの前で、どういうお土産の体験をしたのか、私がどんなものを作ったのか皆に説明してくださり、褒めていただきました。

私はその方の横で、私が作った不器用すぎるプロトタイプを掲げて一緒に立っており、

あまりに低クオリティのプロトタイプを皆さんにお見せするのは少し照れましたが、嬉しかったです(●´∀`●)

あと、私達の他にもう一組前に出て発表をされたんですが

その男性は、娘さんに財布をプレゼントしたそうなんですね。

でもその娘さんには彼氏がいてて、彼氏さんに貰った財布を持つようになったんですって。

「彼氏の財布に負けた」と、意気消沈したエピソードをペアの方にヒアリングの時間に話されたそうです。

ペアの方はそのエピソードを聞き、アイデア溢れる財布のプロトタイプを作られ、

その男性は前でその財布をみんなに掲げながら「これなら、彼氏の財布に負けない財布になると思います!」と、とても嬉しそうでした。

今回のセミナーで商品開発のプロセスを凝縮して体験したわけですが、ヒアリングの大切さというのが、今回のセミナーでよく伝わりました。

私と今回ペアになった方は、私も受講しているシリーズで続いているセミナーにずっと参加しておられた方だったんですが

今までちゃんとお話したことはなく

今回のヒアリングを進めていくなかで、(あれっ、思っていたイメージと違うなぁ)ということもありました。

大きな企業さんのご長男ということで、会社を背負う真面目で厳しいイメージの方だったんですけども

ヒアリングの時、最初はイメージどおりの方だったんですけども

ヒアリングを進めていく中で、お土産や仕事の話から、「飛行機」や「戦闘機」などの話になった途端

「いやぁ、私は子どもの時から飛行機や戦闘機とかいうものに憧れておりまして・・・。やはり、かっこいいですねぇ。」

と照れくさそうに、はにかみながら仰っておられ、勝手に思い描いていたイメージとのギャップに、失礼ながら目から鱗の私でした。

普段、ペルソナをたてて商品開発をしているようにしてるけど、やっぱり想像で構築したペルソナよりも

実際にいる人にヒアリングを繰り返して、その人を完全にペルソナにした方が、より誰かが望んでいる商品の開発ができるのかもしれないなぁと思いました。

だって、もしかしたら、その人は意外な一面を持っているかもしれないから。

どうしても想像上のペルソナだと、上っ面一枚になりがちですが

本当の人間ってそうじゃないですもんね。

20161105-16

ちなみに今回一番苦労した点・・・・

最初にレジュメを配られていたので、短い時間の間にアイデアスケッチを描かないといけない事は薄々勘付いていたのですが

(まぁなんとかなるだろう)

って思っていたら

ペアの方のお土産体験が航空自衛隊の見学に行った時のお土産話で

キーになる飛行機や戦闘機のイメージが、私がうまくできなかったこと。

もともと飛行機に興味がないタイプなので、アイデアスケッチを描こうにも、飛行機が描けず意外な所で躓き苦労しました・・・。

スマホで形を確認する時間もなく、とても大変でした・・・。

20161105-17 もはや飛行機なんだか魚なんだか鳥なんだか・・・。

ちゃんと普段から、あらゆる物の形を観察しないとダメですね(´_ゝ`)

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