子供の物を壊すということ
今、ヴァイオリニストの女性の方が 息子さんが約束を破ったからゲームをバキバキにした事で すごく炎上されておりますね。
私も子供の頃は、よく親と約束したゲームの時間を守らなかった為、母にゲームを隠されておりました。
確か、約束は1日1時間だったと思います。
ゲームしだしてからの1時間って、一番盛り上がってるところなんですよね・・・。
全然約束を守れなかった私達は、しょっちゅうゲームを母に取り上げられ、隠されましたが 両親は共働きだったため、その度に姉と私はゲーム機を目ざとく探しだし こっそりとゲームをやり続けておりました。
で、だいたい母が仕事から帰ってくる頃に、押し入れの中に戻しておくのです。
母はいつもゲーム機を隠すだけで 親に怒られた時に、大事にしていたものを壊されたという経験はほとんどないです。
今でこそ父は私と姉に何も怒らないけど、子供の頃はそうでもなくて、 父からのお叱りは、説教を2時間以上、延々と聞かされるというスタイルでした。
父は子供に対して怒鳴ったり、叩いたりと激しい怒り方をするほうではなく ゆっくりと、じんわりと、静かに、ただただ時間をかけての説教でした。
いつも途中から全然関係ない話に変わっていってたけど(´_ゝ`) 子供だった私たちにそれを指摘できるわけもなく、ただただ時間が経つのをひたすら待っておりました。
母はまた父とはまったく違って、激しく短い怒り方をするタイプなので 母の本気で怒った時のスタイルは、私と姉に激しく怒鳴った後、 家の柱に、姉と背中合わせになって紐で(抱っこ紐だったらしい)しばりつけられたり 家から追い出されて、中から鍵をかけられたりしました。
「もうやったらあかんで」
って言いながら、家の中に入れてくれたのは、いつもばぁちゃんだった・・・( ;∀;) {ホロリ
そんな感じで物を壊されるということはなかったんですが 一度だけ、覚えている限りではありました。子供だった私には衝撃だった。
あれはまだ私が小学生の頃の話です。
当時から怖い本や話が大好きだった私は何冊も子供向けの怖い本を持っていました。
そのなかでも一番怖い本があって、児童向けの本なのに、挿絵がめちゃめちゃ不気味なんですよ。
絵にグロさはまったくないです。
とにかく不気味なんです。
私はあれからもたくさんの怖い本を読んできたけど 後にも先にも、あれ以上に怖い本にはまだ出会っていません。
あの本は一体どこで買ったんだろう・・・
本屋さんだっけ?それとも古本屋さんだっけ?
タイトルもどこで買ったかも覚えていないけど とにかく当時から私はその本がとてもお気に入りだったんです。
その頃はまだ親子4人で横並びに一緒に寝てて 部屋の灯りは消し、父はすでに横で眠っていたんですけど
私はこっそりと父の隣で廊下の灯りを頼りに、その本を読んでいました。
私の隣で寝てた姉に
「パパに怒られるで」
って言われたけど、気にせず読んでいたのです。
そんなやりとりを何度か続けていると
寝ていたと思っていた父が急にがばっと起きて 私から本を奪い取り、その場で手で本をバラバラに裂きだしました。(ちょっと小さめの本だった)
本の装丁もバラバラになって、たくさんのページが布団の上に散れると
父は私のことを叱るのかと思いきや、 そのまま私のほうも見向きもせず、何も言うこともせず、布団に入ってまた寝だしました。
あれは怖かったよね(゚Д゚;)
子供だった私にとって、あの時何が怖かったかって、
父に怒られることじゃなくて
いきなり無言のまま、本を力いっぱい裂きだした父が まるで本を殺しているように見えて、その光景が凄く異常に感じて怖かったのを覚えています。
父にバラバラビリビリにされた本は 次の日、母がすべてセロハンテープで修理してくれました。
そうしてつぎはぎだらけになった本は
めちゃくちゃホラー度がアップしておりました。
「子供が約束を破ったから、子供の物を壊す」というしつけ方には、色々賛否両論あると思います。
「約束を破ったらその代償がある」というのは、大人にとって当たり前の話ですし それを子供のうちから教えるという事自体は、すべてがすべて間違っているとは思いません。
私には子育ての経験もないし、それが子供の教育として良いのか悪いのかはよくわからないのですが (ゲーム好きとしてはひどいなと思うけど)
でも、悪いのはいつもそれを使う人間であって 物は悪くないのだから、物を「壊す」というのは、やはりやめてあげて欲しいなぁと思いました(´・ω・`)
あと、親に物を目の前で壊されると 自分のせいで大切なものが壊れたとかよりまず先に、
「物を壊してる親の姿」に子供は傷つくから
怒るにしても、やっぱり「壊す」のはやめてあげて欲しいなぁ。と、もう一度思う私でした(´・ω・`)
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