母の絵の思い出
皆様こんにちはデザイナーの睦です。
今日は、「虫歯のせいで首のリンパが腫れて痛ぇ」ぐらいしか書くことがないので 一日中黙々とLINEスタンプ作りに励んでいる部長の様子をお届けしたいと思います。
がんばっておりますよ!
GIMPの使い方や、デジタルでイラストを描くという事に慣れてない部長は 最初はちょっと描いてはやり直し、またちょっと描いてはやり直しで (一体いつになれば進むのだろう)と、見てるこっちが心配しておりましたが
色々と試行錯誤を繰り返しているうちに要領を掴んだらしく、ずいぶんとスタンプも完成してまいりました。
デジタルで着色していくのは、一度手順を覚えれば 後はただ同じ作業をひたすら繰り返しみたいなものなんですが、慣れてないとツールを理解したり手順を把握するまでが大変なんですよね・・(´_ゝ`)
そんな部長でもある母、
先日、姉に「今、仕事で二人でLINEスタンプ作ってる」という話をしていました。
今日、会社で(母の描いた)LINEのスタンプのデザイン画を見せられたけど絵柄が古臭くて何とも言えんかった(´_ゝ`)笑
と私は笑ってました。
母はオリジナルの絵を描く事に関しては確かにセンスがないというかなんというかなんですが(絵柄が古臭い) でも私がつっこみたいのは絵柄の古臭さだけで 実際は母は絵を描くということが特別苦手というわけでなく、たぶん他の人とそんなに大差はないと思います。
そんな母の描いた絵の話をしていました。
私:「でもオリジナルの絵は下手やけど、仕事で3Dに携わってたからか、物を見ながら書くのは他の人よりうまいと思う。」
姉:「えっ、そうなん?」
私:「うん、たぶん物の形状を把握できてるんやと思う。」
自分でイメージしながらだと、てんでまったく駄目な母の絵ですが、実際に物を見ながらだと他の人より描ける気がするのです。
「見ながら描くなら描けて当たり前じゃん」
と思う方もいらっしゃるかもしれませんが、見ても描けない人は多いです。
いくらモチーフを見ながら描いても、物の形をちゃんと理解していないと正確には描けないものです。
絵を描くチカラというのは、形状を理解するチカラと切っても切れない関係にあります。
たとえば、目の前の風景画を描けといわれても、パースなどを理解していないと大抵は違和感のある絵になります。
実はもともと絵が得意な人でもそれらを最初から理解するのは難しいことなのです。
だから美大などを目指す学生はデッサンなどを繰り返し繰り返し行うことで、物の構造の理解を深めていくのです。
私は母の絵についての思い出で、こんな思い出があります。
保育園の時の、遠足。
あれはお母さんたちも一緒に行く遠足でして、もちろん母もその遠足に参加しておりました。
場所は奈良公園。
奈良公園で、園児もお母さんたちも一緒に奈良公園の風景をお絵かきをしようというものだったんですが、
母は奈良公園にいたハトを描いたんですよ。
なぜ奈良公園で鹿ではなくハトを描いた
って27歳の私はつっこみたくて仕方ありませんが、その時の私は園児です。
母が描いたハトは、他のお母さんが描いた絵よりも上手でした。
実際に他のお母さん達や先生からも褒められていたので上手だったのでしょう。
その時から絵を描くの好きだった私は、まさかのライバル出現が気に入らなくて、負けじと私もハトを描きました。
結果は・・・ハトではなく、ワニになりました。
ハトの翼の部分が長すぎたのです。
これも園児だった私が、ハトの体の構造を考えて描かなかった結果です。
私はハトを描いたつもりがワニになってしまったことが本当にショックで、
それからもそのお絵かき帳は保育園でも使いましたが そのハトが描かれているページを見るのが本当に嫌で(よりによって1ページ目だった)
そのお絵かき帳をだすのがとても憂鬱だった事を覚えています。
最終的に我慢できなくて、そのページは破って捨てました。
あれから二十何年、私が仕事で母に絵の描き方を教える日がこようとは 園児だった私にはまったく想像もできなかったことですが
あの思い出を思い返しつつ、幼い私に敗北感を教えてくれた母に感謝しつつ、そして若干優越感に浸りつつ
母のLINEスタンプ作りを応援しようと思います。
がんばるんば!(●`・ω・´●)
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