縁
皆様こんにちわデザイナーの睦です。
OEMで作らせていただいたiPhoneケースがたくさん並んでいました。
OEM商品なので、他企業様がメーカーですし、
MILCA商品と違って私がデザインしたものではないです。
ですが、メーカー様から頂いたデザインデータを元に3Dを立ち上げていったのは私なので
iPhoneケース売り場に並んでいる商品を見ながら、自社商品とはまた違う感慨深い気持ちになっていました。
MILCAの商品が店頭に並んでいる時は、こんな事は思わなかったんですけど
自分が携わった、他企業様の商品が並んでいるのを見て
なにか一つでも縁が足りなかったらこの商品たちはこの世に存在しなかったんだと思うと不思議な気持ちになります。
普段私たちが使っている物は、たくさんの人達の縁が絡んで出来ていると思うと、これまた不思議ですね。
きっと1人で0から最後まで生み出せる人はいないでしょう。
この前、お客様がいらっしゃった時、
私が使っているCADでリアルな凹凸の3Dを立ち上げる説明を
私が実際にCADを操作しながらお客様にさせて頂いていた時のこと。
「OEM商品で3Dを作る時、お客さんから細かな高低差の指示をもらったりするんですか?」
とお客様に尋ねられたので
「凄く簡単な指示はもらいますが、ほとんどは私がお客様から頂いたデザイン画を見て、どこかどんな風に盛り上がってるか判断して3Dを作っていきます。」
とお答えしました。
するとお客様の横にいた社長が
「お客様は立体的になった所をイメージしにくいみたいなので、彼女の感覚で凹凸をつけていきます。」と補足。
するとお客様はふ~むと腕を組みながら
「それじゃあ全ては彼女の力量にかかってるわけですか。」
と仰られ、物凄い圧力のある言葉に、(こ・・・これはどう答えたらいいの)と、思わず固まってしまった私ですが
社長が「そうですね」と答えてくれて
私も1人の職人として会社にいるんだなぁと改めて思いました( ´_ゝ`)
3Dを立体的に立ち上げるのは私の仕事ですが、もちろん商品はそれだけではできません。
私は金型のこと、いまだに全くわかりませんし
月曜日の朝ミーティングで金型反省会をするんですが、
ミーティング内容がまったくわからなさ過ぎて、毎度意識飛びそうになりながら必死に起きてます。
現場の人たちが金型を作ってくれて、成形屋さんが成型してくれて、印刷屋さんが印刷してくれて・・・
色んな人の手に順にバトンがわたり、そしてようやくようやく、お店に並びます。
この前来てくれた中学生のみんなにもそれを実感してもらいたかったけど
やっぱりこれは自分が実際に携わってみないとわからないことかもしれませんね。
でも、いつかあの中学生達の中でもしかしたらこの縁の中に入る子がでてくるかもしれないと思うと、それもまた不思議ですね。
モノづくりは、たくさんの人を巻き込んだ「縁」がくるくる回ってできてる。
モノづくりを通して、思わぬ所で誰かと誰かが繋がっていたりなんかしょっちゅうです。
東大阪は工場ばかりで、全然オシャレでもないしお上品でもない町だけど、私は縁の町で生きてるんだなと思いました。
まぁ将来は奈良や京都の古都に住みたいんですけどね!(●´З`●)