REC

皆様こんにちわ 店長の睦です。 昨日はR-15指定ホラー作品の 「REC」 を観ました。 キャッチコピーは「何が起こっても撮り続ける」だそうです。 そのキャッチコピー通りの作品でした。 ストーリー 消防士を密着取材するために、通報があった建物に同行して来たレポーター一行。 しかし、そこで見たものは未知の感染症に侵され、凶暴化した人々の姿だった。 感染拡大を防ぐために建物は封鎖され、彼らは感染者ごと隔離されてしまう。 という作品で、 主人公はレポーターの女性とカメラマンの男性です。 この作品の特殊なところは、映像がずっと カメラマンが撮っている映像であることです。 よく、外国のホラー映像とかであるじゃないですか。 ホームビデオの視点。 なので映像を撮っているカメラマンは声だけで一度も姿がでてきません。 視聴者から投稿された動画を集めたホラーDVDだとこんな感じのものばっかりですが これを完全なるフィクションでひとつの映画としてつくるって いつも観てるホラーとは違った切り口から攻めるホラー作品だなーと思いました。 いきなり住民が凶暴化して他者に噛みついて肉を食いちぎり そうしてどんどん感染者が増え主人公達が追い込まれていくという 作品の流れ自体はありふれたものなので あおりやふかん、ひきの構図を多様した たくさんの固定カメラから撮る普通のホラー作品と同じだったら まったく何の印象にも残らない作品になっていたと思います。 しかしこれは実際に危機に直面しているカメラマンの視点から撮っていて カメラマンが動けば当然カメラアングルもカメラマンの通りに動きます。 時にはカメラマンがカメラを落として床しかうつらないこともありますし ピンチの時は登場人物が大声で叫んで視聴者をひるますのがホラー作品の鉄板ですが これはそんなピンチの時には乱闘のために 音声がおかしくなって、音が全く聞こえなくなる演出もあります。 撮影しているカメラマンが喋る時の音量と、他の登場人物が喋る時の音量では 声をひろうマイクとの距離が全然違うので こちらに伝わる音量が違うのもリアルでいいですね。 それにより物凄い臨場感がでていて まるで自分もその場にいるような感覚になった作品でした。 普通のホラーは、主人公に感情移入してどっぷり恐怖を感じてそれを楽しむ方法と これはフィクション作品として割り切ってみて、そのうえで色々考察する事を楽しむ方法 2種類あると思うんですけど私はどちらかというと後者です。 ホラーなドッキリとか、投稿動画とかだと前者のように 自分が同じ目にあったらどうするかを想像しながら観て恐怖を楽しみますが 監督がいて脚本家がいて、ちゃんとひとつの映画作品として発表されていれば後者です。 だから深夜に1人っきりでホラー作品を観ても全然平気。 だってそれは、ちゃんと作り手がいて、その作り手が作ったフィクションだから。 もちろん、この作品がフィクションなのはわかっているんですよ。 ただ、その感じるフィクション感がお化け屋敷とよく似ているんです。 お化け屋敷は本当のお化けじゃないってわかってるけど、進むのが怖いじゃないですか。 なぜなら、疑似体験とはいえ、体験しているから。 この作品を観ているとお化け屋敷に入った時のあの感覚を味わいました。 なのでこの作品は 恐怖を「視聴」しているのではなく、 「疑似体験」しているといった方が適切だと思います。 この作品を観ている時、液タブで作業しながらだったので 小さいウィンドウで観ていたのですが 是非今度はテレビで観てみたい作品でした。

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