捨て猫

皆様こんにちわ 店長の睦です。 福太郎が里親様の所で可愛がってもらって スクスクと育ってくれているのですが 福太郎みたいに 捨て猫が全員助かるかっていうとそうじゃないわけで。 福太郎はいたって健康で、毛並みもキレイな状態で捨てられて 捨てられた数秒後に保護されて すぐに優しい里親様も見つかるという 本当に捨て猫の中でもラッキー中のラッキーな猫なわけで。 ほとんどの捨て猫は生き物として扱われないまま 物扱いとして処分されていく世の中で それに憤りを感じるけど だからって私がその子達全員を助けてあげられるかっていうと そうじゃないわけで。 何年経っても思い出すのは小学生の頃、雨の日に拾った子猫達。 まだ目も開いていない幼さで 雨でグッチャグチャになったコンビニ弁当と一緒に 段ボールに入れられて川沿いに捨てられてた子猫達。 一生懸命お世話したつもりだったけど 一匹、また一匹と亡くなっていって そのたびに姉と公園に子猫達の亡骸を埋めに行きました。 周りの大人はそんな私達を慰めてくれたけど その言葉に釈然としない気持ちだったあの頃の私達。 今の私があの時の私達に会いに行っても 多分あの時大人達に言われた事と そう変りもしない言葉で慰めることしかできないけど やっぱりこの歳になっても後悔というものは 心にひっかかって残るものですね。 あの時は子供だったから、拾った時は この子達を一匹も死なさずに大人の猫にするって信じてたけど 結局無理で、子猫達を生きさせてあげられなかった事を悔やんだし後悔もしました。 でも、今の私達があの時の子猫達を拾っても あんなに衰弱しきった子猫達を一匹も死なさずに 助けてあげれるかと言われれば 多分無理だという事も今の年齢になればわかります。 でもそれは仕方ない事なのではと思いかけた所で あの子達や福太郎を捨てた人も 同じように「仕方ない」で命を割り切ったのかなと思って自己嫌悪。 いつか、私に子供が出来て 子供があの時の私と同じように衰弱した子猫達を拾って来たら その時の私がどんな環境で住んでいるのかはわからないけど 多分、私は子供に 子猫を元いた場所に返してこいとは言えないと思います。 それが子猫の命が残り少ない事を悟って 子供が傷つくのが目に見えていても、多分言えないと思います。 その時は 世話をする大変さを説くのと同じくらい どんな悲しい結末であれ 最後を見送る覚悟を持つと言う事を 子供に伝えれたらいいなと思います。 子供の頃の私は、その覚悟を持って 子猫達を拾ったわけではなかったから。 元気になった子猫達と一緒に遊ぶ事しか考えてなかったから。 大人に説かれてわかるものではないと思うし 実際に経験しないとわからない事だとは思うんですけど それでも伝えれたらいいなと思います。

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