永遠のこどもたち

皆様こんにちわ 店長の睦です 今日はホラーDVDのレビューなので ホラーが苦手な方はご注意くださいね。 画像ものせるけど 怖い人形の画像とかじゃないですよ! 怖い子供ではあるけど! 先日、「永遠のこどもたち」 というDVDを借りてきました。 パンズ・ラビリンス」のギレルモ・デル・トロが製作を担当したそうで・・・ パンズラビリンスは ただのホラーメルヘンと思って 大学時代、大学図書館のAV室で観たんですが ところがどっこい 残酷なメルヘンでした。 いやメルヘンといっていいのかすら 見終わった後、色々考察してるとわからなくなってくるんですが・・・。 パンズラビリンスのレビューではないので、 パンズラビリンスの話ははしょりますね。 「永遠こどもたち」 簡単なあらすじ↓↓↓ 孤児院で育ったラウラは、 長らく閉鎖されていたその孤児院を買い取り、障害を持つ子どもたちのホームとして再建しようと 夫のカルロス、息子のシモンとともに移り住んでいた。 だが、シモンは遊び相手のいない寂しさから空想上の友だちを作って遊ぶようになり、 その姿にラウラは不安を覚える。 そして入園希望者を集めたパーティーの日、シモンはこつ然と姿を消してしまった。 そこで始めてラウラは シモンには本当に「見えない友達」が見えていた事に気付き シモンは「見えない友達」達にさらわれたんだと思い 必死にシモンを捜索する日々が始まる。 基本、ホラーは邦画しかみないんです。 海外のホラーは バ――――――ン!!! 「ウォオオオオオオオ!!」 「キャアアアアアア!」 ブシャ―――― 「ギャァァァァァ・・・」 というパターンが多く なんせ派手な演出で 文字通りの出血大サービスなので 苦手なんですよね・・・。 ホラーは好きだけど、スプラッタは苦手なんです・・・。 血の匂いがしてきそうなホラーより ひんやりとした冷たい空気がテレビの中から伝わってくるようなホラーがいい。 なので ドラマは洋画 ホラーは邦画 が私のDVDを借りる時の基準なんです。 で、完全なネタばれをする前に簡単なレビューを先にかきますね。 ここではホラー視点がメインです。 ホラー的な要素が楽しみで借りましたが そういった意味では正解でした。 ホラーの安売りか!というのような 安っぽい演出のホラーDVDが多いなか この作品は 「純度の高いホラー」という印象を受けました。 無駄にホラー演出を連発しないけど 決める所ではビシッと決めてくる 練られたホラー演出だったと思いました。 あと、やっぱりパンズラビリンスの時もそうだったけど 造形でキャラの世界観だすのが本当にスゴイ。 怖いけど、引きこまれてしょうがないです。 この子供の画像を見て、借りることを決めましたよ。 マイナーなゲームなんで このゲームを知っている方がどれだけいるかわかりませんけど・・・ 「ルールオブローズ」 っていうゲームに雰囲気がよく似てるなと感じました。 あと、ここから先はネタばれ有りのレビューになるので ネタばれ拒否な方はここから先の閲覧はご遠慮ください。 以降、ネタばれ有り。 シモンがいなくなって 半年たっても、シモンの消息はつかめないまま。 シモンをさらったのは「見えない友達」なのよと 霊媒師に頼んだり 気が狂ったようにオカルトにはしっているラウラに 夫のカルロスは引き気味。 カルロスは もうシモンの事は乗り越えて 違う家に引っ越そうとラウラに提案するが ラウラはカルロスに2日間だけ時間を頂戴と頼む。 仕方なく承諾したカルロスは屋敷から去ります。 本当は孤児院になるはずだった屋敷に一人残されたラウラは シモンをさらった「見えない友達」をよびだすために降霊術をこころみる・・・・・ で、 結局 話の顛末はというと シモンは、屋敷の地下室で死んでいました。 でもそれは 「見えない友達」にさらわれたからではなく ラウラが知らず知らずの間に シモンを地下室に閉じ込めてしまっていたからです。 絶望に襲われたラウラは シモンの亡骸を抱いたまま 薬を大量に飲み、死んでしまいます。 ラウラは、シモンのいない現実世界を生きるより たとえ現実世界でなくても シモンと、見えない子供たちに囲まれて暮らす世界を選んだのです。 なんかもう、「切ない」としかいいようのないラストだったのですが このラストには賛否両論分かれるでしょうねえ。 姉は「バッドエンド」と言っていました。 でも私は 「私が求めているハッピーエンドとは違うけど これも一種のハッピーエンド」 だと思っています。 シルクドソレイユの時もそうだったけど 姉とはこういったエンディングの時、 絶対意見がわかれるんですよね。 私も基本、物語は多少こじつけでもいいから 敵も味方もみんなにっこりハッピーエンド!が理想です。 だから、シモンが 「見えない友達」にお世話してもらってて 健康そのもので帰って来ましたー! ってオチがいいといえばいいんですけど 現実はそううまくいきませんからね。 っていうと「これは映画じゃん」 ってツッコまれるかもしれないんですけど この作中のラウラは、 まさにその現実に直面した母親として描かれているので その状況下の中で彼女が選んだ選択肢は それが彼女にとって、一番幸せな選択肢だったのでしょう。 それに エンディングで シモンと永遠のこどもたちに囲まれて 物語をきかせているラウラが本当に幸せそうに見えたので やっぱり、これもハッピーエンドだと思いますよ。 ラウラにとっての幸せは どんな形であれシモンの傍にいることだったのでしょうから。 しかしあれですね こういった子供が消えた映画では 母親が命かけて探しにいくパターンが多いですね。 父親は、最初は必死に探すけど だんだん「悲しいけど乗り越えよう・・・」って方向に向かっていきますね。 父親がいなくなった子供を探しにいく映画もあるけど それはあくまで「勇敢な父親」として描かれています。 でも、母親が子供を探しにいく映画は 見てる人が引いてしまうような 狂気じみて描かれています。 うまく言えないんですけど 執着心レベルが違うといいましょうか。 「自分も世界も、 全てを失ってもいいから子供だけは助けたい」 という母親の想いがよくでてる映画が多い気がします 私はまだ母親になったことはないので その自分の子供を想う強さというのは 我が身を持っては知らないんですけど 母が子供を想う強さというのは 凄いですね。