参道での出会い

皆様こんにちわ 店長の睦です 春日大社の参道を友人と2人でフゥフゥ言いながら上っている時 参道を上から下ってきたお爺さんに出会いました。 そのお爺さんの風貌は 紺色の甚べえを着ていて 片手には杖 片手には大きな木の枝 黒い肌に白い髪 近くで見ると、眼球が黄色? 白目が黄色だと肝臓が悪いとききますが このお爺さんは白目ではなく眼球が黄色っぽい不思議な色でした。 おそらく80はとうに超えているんじゃないかと思います。 参道を下ってきたお爺さんは 上の方から私と友人に手招きをしました。 (???) なぜ呼ばれたのかわからなかったけど 呼ばれたのでとりあえず近づいてみると お爺さんは 「あんたらこの木なにか知っとるか」 と、持っていた大きな木の枝を差し出してしました。 知っとるかと言われても 知ってるわけもなく 「なんなんですかコレ?」 ときくと お爺さんは、おもむろに太い枝から生えている小枝を ボキン!ボキン!と2本へし折りました。 そして私と友人に1本ずつ渡し 「折った所の匂いかいでみ」 と言いました。 言われた通り、折れた枝先の匂いを嗅いでみると なんともいい香りが・・・! でもなんだか どこかで嗅いだことのある香りです。 「あ、いい香り!」 「何の香りなんですかコレ?」 ときくと お爺さんはフフフと笑いながら 「しょうのうや」 と言いました。 しょうのうとは、クスノキの事です。 しかし、シチュエーションって、人の判断を鈍らせますね。 山の中の神社の参道で、 だいぶご高齢で不思議な瞳の色をしてるお爺さんに 意味深に枝を渡されたら 神の使い?いやむしろ神の化身? とか思っちゃいますからね。 リアルに 神キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!! ですよ。 (ちょ、まじか、これ何かの神器的アイテムなのか) と、ドキドキしながらクスノキの枝の香りを嗅ぎまくっていると お爺さんはニヤニヤしながら 「ワシ、結婚もせず子供も産まずにおっぱい出す方法知ってんで」 と胸をガン見してきながら言いました。 ・・・・・・・・・・(´Д`) 神の化身かと思ったら ただのナンパ爺さんだった・・・・・・・・。 ワクワクが一瞬にしてしぼんだ瞬間・・・・・・。 隣を見ると、友人が明らかに嫌悪を浮かべた表情でドン引きしていました。 お爺さんに 「あ、そうなんですか〜。それじゃ!」と強引に別れを告げると 颯爽とその場を離れました。 友人は、「春日大社の住職さんかと思ったから行ったのに・・・」と ガックリと肩を落としてました。 きっと、あのお爺さんは地元の人で いつも観光客の若い女の子にあんな感じで話かけているんでしょう。 大体、あのクスノキの大きな枝はどこから採ってきたものなのか・・・。 クスノキって神社のご神木にされてる事も多いんですね。 まままままさか春日大社の・・・・ 考えてもわからないし、お爺さんの事は気にしないようにして 春日大社にお参りする事にしました。 お参りを終え 坂道を下っていた途中 参道を外れた薮の中で 見覚えのある甚べえが・・・・・。 よく見てみると、先ほどのお爺さんが薮の中で木に座って休憩してました。 私と友人は、気付かれないうちにと 颯爽と速足でその場を離れましたが ほんの少し地元を離れただけで、 良くも悪くも色んな出逢いがあるもんですね。