ピエロ

皆様こんにちわ 店長の睦です 今日はリアルに話題がないですね・・・ なので、唐突ですがピエロについてでも書きましょうか。 ピエロというと、みんなを笑わせて楽しませてくれる役目ですが まぁぶっちゃけ日本では、笑いと恐怖と紙一重的な存在ですね。 「ピエロ恐怖症」というものもあるくらいでして 私も少なからずその一人です。 あの素顔がわからないメイクが怖いのか 奇妙な動きが怖いのか・・・ ピエロはサーカスの中で一番上手い人がやるとききますが 確かにサーカスで観たピエロは軽快なパフォーマンスで観客に大ウケしてたなぁ。 さて、ピエロを思い浮かべても、呼び名は色々とあるもんで 宮廷道化師(ジェスター) 中世ヨーロッパの時代に宮廷に仕えていた道化の事です。 犬と一緒に肖像画を描かれることから 犬と同じで王の持ち物として扱われていたようです。 ジョーカー お馴染み、トランプに描かれているジョーカーですね。 あの風貌はどちらかといえば悪魔のような気もしますが ヤン・マテイコ画『スタンチク』に描かれている宮廷道化師は ジョーカーのような格好をしています。 時代によって服が違うんですかね。 クラウン 曲芸と曲芸の間のまを保ち、観客を冷めさせないようにする為の役割です。 18世紀頃イギリスのサーカスでおどけ役をやっていた役者が自ら 「クラウン」と名乗った事が始まりだそうです。 クラウンの意味にはのろま、ばか、おどけ者、おどける,ふざける、田舎ものなどの意味を含むそうですよ。 ピエロ 日本では一番ポピュラーな呼び方ですね。 クラウンの中でも、ひときわ馬鹿にされる人と言われています。 さて、このピエロとクラウン。 決定的な違いが実はあるんです。 それは、涙マークがついていること。 ピエロのメイクには涙マークが描かれているんです。 涙のマークは、馬鹿にされながら観客を笑わせているけど そこには悲しみを持つという意味を表現したものであるとされています。 さて、こんな悲しい設定がある涙マーク。 この涙マークの発祥には バチスト・ドビュローという役者が深く関わっています。 ピエロ発祥の19世紀フランスでは体制批判を含む出し物、 セリフのあるものは弾圧の対象となりました。 そこで芝居などはセリフを無くしてパントマイムで表現される物が多かったそうです。 現在でもピエロは喋らないですよね。 道をきかれたときもパントマイムで答えているそうですよ(大変だな) ピエロはそんな時代のフランス喜劇芝居に登場するクラウンの役名のひとつでした。 これを当時の役者バチスト・ドビュローが劇中のキャラを独立させ、 単独で演じたことから「ピエロ」という名前が定着したのです。 そんなバチスト・ドビュローにも引退の時が来るのです。 引退公演の際、カーテンコールで鳴りやまない拍手と喝さい。 その時、決して劇中では喋らなかった彼が声を出して、涙を流しました。 その涙がきっかけとなり いつしかピエロのメイクには涙マークが施されるようになったらしいです。 今でも語り継がれる伝説のピエロですよ。 さて、最後にもう一人の伝説のクラウンを紹介しましょう。 ジョン・ウェイン・ゲーシーという男を皆様は御存じでしょうか。 「殺人道化師(キラークラウン)」という異名を持つ連続殺人犯です。 彼は子供たちが喜ぶクラウンに扮しチャリティー活動などに励む傍ら アルバイト料の支払いなどの名目で呼び寄せた少年に性的暴行を加えたうえで殺害し、その遺体を自宅地下および近くの川に遺棄していました。 1972年から1978年のあいだ、少年を含む33名を殺害したことが明らかになっています。 そんなジョン・ウェイン・ゲーシーも警察に捕まる時が来るんですが 彼は「自分の中には4人のジャックが存在するんだ」と主張。 犯行は「第4のジャックがやった」と言い、犯行の間の記憶はないと 多重人格者である事を主張し、無罪を訴え続けました。 これは様々な鑑定の結果「詐病」という事になり死刑を言い渡されましたが ジョン・ウェイン・ゲーシーは大変な資産家だった為 莫大なお金を払い、20回以上の上訴と模範的な服役生活により刑を免れ続けてきました。 そんな中、ジョン・ウェイン・ゲーシーは 自分に興味を持ち手紙を送ってきた、ジェイソン・モスという当時18歳の少年と文通や電話で話したりするようになりました。 ジェイソン・モスは幼い頃から頭が良く、好奇心が強い彼は、猟奇殺人犯たちにかなりの関心を抱いていたのです。 その後、ジョン・ウェイン・ゲーシーは少年に「人殺しをした本当の理由を教えてあげる」と刑務所に招待し面会することになったのですが それはジョン・ウェイン・ゲーシーの罠でした。 彼を34人目の被害者にしようと企んでいたのです。 模範囚としての信用を利用して看守抜きでの面会(本来は規則違反)を取り付け、 少年と2人きりでの面会が叶い彼を監視カメラの死角に誘い出して犯行に及ぶものの、 間一髪で看守が通りかかったことで未遂に終わりました。 この犯行が決定的となり、再審請求は取り下げられたのです。 彼は薬物注射で死刑に処せられました。 ジョン・ウェイン・ゲーシー 「殺人道化師(キラークラウン)」 実は彼こそが かの有名な殺人ピエロ「IT」のペニーワイズのモデルになった人物なのです。 ショップブログで連続殺人鬼の事を真剣に長々と紹介してるブログは中々ないですね・・・。