江戸しぐさとミニバラ

皆様こんにちわ 店長の睦です 夏はわらびもちや葛餅が食べたくなりますね! この季節になると、我が家の冷蔵庫にもよくはいっています。 なぜあんなに涼やかな外見をしているのでしょう。 日本のお菓子は派手さはないものの 夏のわらび餅や葛餅しかり 春の3色団子しかり 控え目ながら季節を切り取るようなお菓子が多くていいですね! 和スイーツは日本人のおもてなしの心を感じます。 欧米などの派手なサプライズを凄いと思うけど 日本のこういったさりげない「おもてなしの心」が私は好きですよ。 世界最高峰のサービスを誇るディズニーでも絶対にかなわないのが 日本の「おもてなしの心」だそうです。 ディズニーが日本の老舗百貨店である三越と提携したのも、 日本流のサービス=おもてなしを学ぶためであるそうですよ。 そもそも「おもてなしの心」は江戸時代から生まれたそうです。 250年の長い平和により超人口過密都市となった江戸の町で 必然的に生まれました。 走っていいのは飛脚と産婆だけ」と言われた、 「人間だらけ」な江戸の町で、隣り合う人々が嫌な思いをせず円滑にコミュニケーションを取れるよう、 商人たちを中心に生まれたのが「江戸しぐさ」です。 江戸しぐさというのも色々と種類がありまして 肩引き (人ごみですれ違うとき、お互いに肩を引いて体を斜めにして通り過ぎること。) 傘かしげ (雨の日に往来ですれ違うとき、お互い傘を外側に傾けること。) こぶし腰浮かせ (乗合船,電車などで後から来る人のためにこぶし一つ分腰を浮かせて席を作ること ) 普段何気なくしているものも江戸しぐさの一つです。 他にも お心肥やし (自分の心を常に豊かにするよう心掛けること。他人だけではなく、自分自身の心も常に思いやってあげることです。) うかつあやまり (相手に非があったとしても、「すみません、こちらがうかつでした」と自分が謝ることで、その場の雰囲気をよく保つこと。) 死んだら御免 (約束した以上、命ある限り約束を果たすのが当たり前という覚悟。守れないのは死んだ時だけ。) はいはいの修養 (「はいはいの修養、いかがの注意」といって、まずは人の意見を聞きその内容をじっくり吟味して、 もし疑問や意見があれば、この点はいかがでしょうかと伺いをたてなさい。 と、昔の人は自分を戒めました。) 七三の道 (道のど真ん中を歩くのではなく、自分が歩くのは道の3割にして、残りの7割は他の人のためにあけておくこと。) 陽に生きる (人生はプラス思考が大事という事です。 朝起きたら太陽に手を合わせ、前向きに陽気に生きるのが大事という事です。) などなど、江戸しぐさとは1000種類以上あるそうですよ。 「陽に生きる」か。 そういえば、食堂のカレンダーに 「一分一秒も曇らせてはいけないのは人の心」 という標語が書いてあります。 同じような意味なのかなぁ。 私は人の心もたまには曇ったっていいと思いますよ。 以前ミニバラを買った時にもらった育て方メモにね、書いてたんですけど ミニバラは雨の水が一番いいんですって。 キレイな花を咲かすんですって。 人の心も 曇らなきゃ雨も降らないし 雨が降らなければ花も咲かない。 頑張ってずっと心を晴れさす事に努めても それはそれで、いつか地面が干からびると思いますけど。 やっぱり、たまの雨は大事ですよ。 ミニバラも 人の心も。 あ〜 すっごく美味しくて冷えたわらび餅を 川のせせらぎを聞きながら食べたいなぁ。 もしくは金沢や京都のような古い街並みの宿場町で 夕暮れをみながら2階の部屋のベランダで食べたい。 夏は暑いから苦手だけど もっとも身近に風流を感じれる季節でもありますね!!