映画3本だて

皆様こんにちわ 店長の睦です! 今日は、私が借りてきた3本のDVDを紹介したいと思います。 例によって、おもいっきりネタばれするので OKな方だけご覧くださいね! まずは 「テラビシアにかける橋 これねぇ、 魔法や妖精が飛び交う おもいっきりファンタジーかと思って借りたけど ファンタジーではなかったですね。 ファンタジーを上手くとりこんだ 厳しい現実と戦う子供のヒューマンドラマです。 主人公は 貧しい家庭で姉妹4人に囲まれ窮屈な思いをしている男の子、ジェスです。 内気な彼は絵を描く事が大好きで、 いつもこっそりと絵を描いていました。 学校では、クラスメイト2人にイジメられています。 しかし、そのクラスメイトより、もっと怖いのは いつも横暴な態度や暴力でジェスや下級生をいじめる 8年生の女の子でした(これがかなり強そうで、いかにもボス) 父親は妹ばかりに甘く、ジェスには厳しい事ばかり言います。 そんな憂鬱な毎日でしたが、 風変りなレスリーという女の子が転校してきてから ジェスの生活は一変しました。 レスリー服かわええ 自由な発想と行動力を持つレスリーのリードで、 2人は森の中に空想の王国テラビシアを創り出し、 かけがえのない友情を育んでいきます。 ところが、突然の悲劇が2人を襲って・・・・・ この悲劇というのが ぶっちゃけると いきなり話の途中でレスリーが死にます。 本当にいきなり死にます。 そして、レスリーの死を乗り越えられないジェイ。 お話のラストは、 レスリーの死をどうジェイが乗り越えるかがテーマになっています。 スタッフも泣かせる気満々で作ってます。 そして見事に泣いた私はスタッフの思うツボ。 最初、学校のボスで、ジェイの事をいじめていた8年生の女の子が 家庭の事情でみんなから仲間はずれにされた時 おなじく仲間はずれにされていたレスリーに励まされます。 そして、レスリーの死後、 相変わらずジェイの事をいじめようとするジェイのクラスメイト。 それを睨んで見ているボスの女の子。 放課後には、なぜかクラスメイトの顔がボコボコになっています。 不思議がるジェイの隣に、ボスの女の子が座り 優しく声をかける所が、最初のギャップをえらい違いでよかったです。 この映画は、子供社会を巧みに反映していて 大人だけではない、 子供も力関係で成り立っていて そして子供の力ではどうしようもない 大人達による「家庭の事情」に イジメっこもイジメられっこも悩んでいる。 厳しい現実世界から逃げ出したいのは大人だけじゃなくて 子供だって、見たくない現実から背を向けて 違う世界に行きたくなる時もある。 「何の苦労もしらない子供が何を生意気なことを」 と言う 子供が見ているものを、ちゃんと一緒に見ようとしていない大人は 自分の子供時代を忘れているか もしくは本当に幸せな子供時代だったかだと私は思います。 そして、そこにはないものを、 発想力と想像力で作り上げるジェイとレスリー。 森の中にあって、木の上の朽ちた家は要塞といい 空を飛んでる鷹は魔物といい トンボは兵隊 木の実は手榴弾 棒は剣 2人をみていたら、子供時代によくやった 「ママゴト」 を思い出しました。 お母さん役、お姉さん役を決めて 葉っぱや石を料理に見立てたなぁ。 姉とも、よく何もはいってないお皿をかき混ぜたり フライパンで料理をするマネをしてママゴトしてました。 そこにはないものを、想像で見ようとしたり、作ろうとする。 今、何もないお皿を差し出されたり、葉や石を「ご飯」と言われ 見ようとする事ができるでしょうか。 昔は何も知らなかったけど、ないものを自由に見ようとして 今は知ってる事も増えたけど、ないものを見ようとするのは難しい。 大学時代、先生が講義の中で 「子供の感性のまま大人になれたら、誰でも天才になれるよ」 と言ってなぁ。 そんなことを色々と考えてしまう映画でした。 子供時代を思い出したい人にはオススメです。 思いのほか、長くなってしまったので 他の2つは次の記事に書きますね!