ぺネロピ

皆様こんにちわ 店長の睦です 連休前夜に借りてきたDVDを観るのが楽しみの一つです。 この日は姉と一緒に怖いDVDをみる約束だったのですが 姉が先に寝てしまい、仕方なく他のDVDを 一人で観る事に。 ぺネロピです。 アイスティーも準備して一人DVD鑑賞会をしました。 観終わった後の感想は、個人的にすごくツボでした。 好きな映画TOP5に入るぐらいツボでしたよ。 1位は揺るぎなき「ベイブ」なんですけど。 観る前は ぺネロピの部屋を観れたらいいやぐらいに思ってたんですけど 部屋以外もすごくよかったです。

以下はネタばれを含みますので、構わない方だけお読みください。

名家ウィルハーン家には言い伝えがある。 5代前のラルフは使用人クララを妊娠させるが、 彼女を捨てて名家の娘と結婚した。 失意のクララが崖から身を投げた夜、 彼女の母親が魔女となって屋敷に現れ、 次に生まれる娘が豚の鼻と耳になる呪いをかけた。 呪いを解く方法は、名家の息子が娘に永遠の愛を誓うこと。

その後は息子ばかり生まれ、初めて生まれた娘がペネロピだった。

本当に現代のおとぎ話ですね。 現代の風潮と、ファンタジー要素がすごく上手く合わさっていて ファンタジーに転びすぎないのに、どこかおとぎ話のようでした。 部屋の異空間さがその演出を手伝っていると思います。 母がぺネロピを大衆から守るために家から一歩もださないんですが そんな、母がぺネロピの為に用意した部屋。 身悶えするような素敵な部屋です 本当に。 今まで観たDVDにでてくる部屋の中で、一番断トツに好きです。 舞台資料とか、部屋を決める時に描いたスケッチとかあれば お金をだしても絶対に観たいです。 部屋にあるピンクの木とブランコが特徴的ですが これは、お話のラストで 外にでて自立したぺネロピが、 大きな木の下でブランコをこいでいるシーンと対極にあると思いました。 お話の冒頭は 大衆の目を逃れ、ずっと部屋で一人であそんでいたぺネロピ。 そしてお話のラストは 外にでて自立し、本当の大きな木のブランコで相手役と遊ぶぺネロピ。 ぺネロピの大きな変化を象徴しているようでした。 ただのインテリアじゃなかったんですね。   主演のクリスティーナ・リッチは豚鼻でもかわいいですね 大学時代の友人に本当に激似なんですが、 彼女に豚鼻をつけるとこんな感じになるんでしょうか。 ちょっとつけてみてほしい・・・。 相手役のジェームズ・マカヴォイも とんだイケメンです。 設定としては、 ギャンブラーで誠実なのか、不真面目なのか 掴みどころのない、なあなあな所があるんですが (冒頭ではダメ男ポジション) いちいち何かするごとにイケメンオーラが噴出してます。 以下は壮大なネタばれですけど この映画の凄い所は、 ぺネロピが呪いを自分で解いてしまう所です。 名家の息子が娘に永遠の愛を誓うこと。 が呪いを解くキーワードだったのですが ぺネロピは、ありのままの自分を受け入れることにより、呪いが解けます。 そういえば、魔女は 「名家の息子が娘に永遠の愛を誓うこと」 とまで細かくは言ってなかったような・・・ ちなみにぺネロピが自分で呪いを解いたその時、ジェームズ・マカヴォイは・・・・・ 木の上でたそがれてます。 自分で自分の呪いを説くお姫様。 新しいですね・・・。 まさに昔のただ王子様を待つだけではない 現代版おとぎ話です。 「ありのままの自分を受け入れる事の大切さ」 がメッセージの、この映画なので べつに呪いが解けなくてもよかったのではないかとも思うのですが それではやはり不完全燃焼なのでしょうか。 この映画には、 「ラストには死して当然」 という感じの 完全なる悪役という者が登場しない所もすごく好きです。 悪役ポジションは確かにいるんですが 全て見終わった後は 主な登場人物全員が、ユニークで、楽しくて、どこか愛らしくも感じる映画です。 特にラストの音楽が良すぎました・・・・。 さっそくアマゾンで購入しようと思います。 有名な映画なので、観た事ある方が多いかもしれませんが おとぎ話好きで インテリア好きで カラフルシックな服が好きで 殺伐とした映画は苦手だという方には是非観ていただきたい一品です。