49日の意味

皆様おはようございます 店長の睦です! 皆様は昨日の祝日いかがしてお過ごしになられましたでしょうか 私はと言えば、親戚の49日の集まりに出席しておりました。 さて、今日はちょっと小難しいかもしれませんが 49日についてお話したいと思います。 49日とは、仏教でその名の通り 故人の方が亡くなってから49日間の事といいます。 人は死んでからも、しばらくは生の世界と死の世界を彷徨っているといわれています。 死者が生と死の間にいる事 言いかえれば 陽と陰の狭間に居るため中陰とも呼ばれています。 仏教は輪廻転生を説いていますよね。 人は死んでから49日後、六道のどこかの世界に生まれ変わると言われています。 六道とは何か知らない方もいらっしゃると思うので、 ざっと説明しますと 天道(てんどう、天上道天界道とも)いわゆる天国。極楽浄土ですね。 人間道(にんげんどう)いわゆる現世です。苦しみも喜びもあり、ここで魂を磨くそうです。 修羅道(しゅらどう)争いや怒りの絶えない世界の事です。ここにいる人達は、常に戦っています。 畜生道(ちくしょうどう)動物の姿になります。人を騙してばかりの人は狐の姿になり、お金に執着してた者は蛇の姿になり、怠惰な生活を送っていた者は豚の姿になります。ほとんど本能で生きているので、仏の教えを理解する事ができず、なかなか救いはないそうです。 餓鬼道(がきどう)餓鬼は腹が膨れた姿の鬼で、食べ物を口に入れようとすると火となってしまい餓えと渇きに苦しみます。 他人を慮らなかったために餓鬼になった話がありますが、施餓鬼はこの餓鬼を救うためにあるそうです。 これは去年の施餓鬼の時期あたりにブログに書いたと思います。 地獄道(じごくどう) 仏教における世界観の1つで最下層に位置する世界で、罪を償う世界です。 地獄道の中にも、たくさん種類があります。 焦熱地獄、極寒地獄、阿鼻地獄、叫喚地獄・・・・・・・ 他にもたくさん地獄があるんですが、 色々合わせると百三十六もの地獄があります。 国民的人気漫画、ONE PIECEの主人公ルフィが兄エースを助けに行った大監獄インぺルダウン編は うまく地獄をモデルにわかりやすくアレンジしてるなぁと思います。 あんまり地獄について長々と語るのも主旨がかわってくるので、話をもどしますね。 さて、上記で説明した六道。 故人がどの六道に行くか決めるのがいわゆる49日です。 じゃあ、それは誰が決めているのでしょうか? 物語では、よく閻魔様が「お前は地獄行きじゃー」みたいな感じでどこに行くかを決めていますね。 ですが、死んでいきなり閻魔様の前に通されるわけではないのです。 死んでからも色々手数というものがあるわけですよ。 冥界には10人の王がいており、7日ごとに生前の行いを審査されるのです。 最初の7日目には賽の河原から三途の川を渡り、最初の審判を受けます。 ちなみに、生前の業の探さによって浅瀬、深瀬、橋、と3通りの渡る所が決まっているところから三途といいます。 最初に審査するのは 秦広王(しんこうおう)(初七日) 不動明王です。 そして7日後、初江王(しょこうおう)(十四日) 釈迦如来 の審査を受けます。 こんな感じで、7日後ごとに 宋帝王(そうていおう)(二十一日)→文殊菩薩 五官王(ごかんおう)(二十八日)→普賢菩薩 閻魔王(えんまおう)(三十五日)→地蔵菩薩 変成王(へんじょうおう)(四十二日)→弥勒菩薩 泰山王(たいざんおう)(四十九日)→薬師如来 平等王(びょうどうおう)(百ヶ日忌)→観音菩薩 都市王(としおう)(一周忌)→勢至菩薩 五道転輪王(ごどうてんりんおう)(三回忌)→阿弥陀如来 と言う感じで審査されます。 しかし、人によっては審査の回数は違う為、 最初の方でどこに行くか決まる事もあるそうですよ。 逆に、 49日の泰山王の審査で決まらない場合もあるわけです。 その時は追加で 平等王 都市王 五道転輪王 の審査があるわけです。 この追加の審査が行われるのが、いわゆる (百ヶ日忌) (一周忌) (三回忌) になるわけですね。 さて、この十王達がどうやって審査するかと言いますと 閻魔王の宮殿にある 「浄玻璃鏡」という摩訶不思議な鏡を証拠に使うそうです。 よく漫画にも登場してますね! ですがこれだけではなく 「遺族の故人に対する供養の態度」も、証拠として使われるそうですよ。 だから、故人の方が少しでもいいところに行けるように 残された遺族は故人の方への供養を手厚くしなければいけないという事ですね。 と、よく49日だから〜とか、一周忌だから〜と言って親戚が集まりますが 仏教における49日とは、実はこーゆー意味だったわけです。 ちなみに 私はよく49日と 人の噂も75日とを間違えます。