お墓参り

皆様こんにちはデザイナーの睦です。

お仕事で仏花を用意する必要がありまして、使用目的を果たした後

仏花はまだキレイな状態だったので

営業の岩谷さんが

「むっちゃん、せっかくやからコレおじいちゃんのお墓に供えてきてあげたら?」

と仰ってくださいました。

しかし、まだ納骨はしてないんです~と伝えていると

母でもある部長が隣から

「おおじいちゃんのお墓に供えてきてあげたら?」

と言ってきました。

おおじいちゃんとは、私の曽祖父の事で、祖父が入る予定のお墓の2つくらい隣にあります。

せっかくなので、仕事を抜けて曽祖父たちが入っているお墓に仏花を供えさせて貰いに行って来ました。

曽祖父や祖父が入る予定のお墓は、会社から自転車で10分ぐらいの距離にあります。

墓地に着くと、平日だし時間も微妙だし、やはり誰もいません。

そう まさしく

ぼちに私一人ぼっちです。(ドヤァ・・・)

私は今まで一人でお墓参りをしたことがなかったので

【はじめてのおつかい】ならぬ【はじめてのおはかまいり】です。

最初は供えられているお花を取り替えたらすぐに帰ろうと思っていたのですが

お墓を目の前にすると、やはりどうにもお花の取替えだけではダメなような気がして

墓地の入り口に戻り、バケツに水を入れて杓を持ってお墓の前に戻ってきました。

初めての一人でのお墓参り、あんなに祖父や父がいつもお墓を掃除していたのに いざ自分で一人でするとなるとどうしていいやらわからないな・・・

(やりかた間違ってたらすいません)

(お線香も持ってきてなくてすいません)

(お墓を拭く布もないから水かけっぱですいません)

色々ご先祖様に心の中で平謝りつつ、無事に仏花の入れ替えが終了しました。

お墓参り

もう新しい仏花はないけど、せっかくなので祖父が入る予定のお墓にもお水をかけてあげることにしました。

ここの墓地には、あちこちたくさん親戚が眠っているお墓があります。

でもその親戚って、みんな祖母の親戚なんですよね。祖父は鹿児島の出身だから。

祖父は元気だった頃、祖母の父である金次郎じぃちゃんの事を

「へっ!あんな金太郎(金次郎)じいさん嫌いや。いっつもワシにいらん事ばっかり言いよった。」

って私と姉に曽祖父への憎まれ口を言っていました。

なのに毎週毎週、休日は曽祖父のお墓参りを欠かさなかった祖父。

祖母が行かない日も、祖父は一人で墓参りに行ってました。

自分の親戚や親を大切にできる男性はたくさんいるけど

嫁の親戚や親を本当に大切にできる男性は世の中にどれほどいるのだろうか。

でもそれは女性でも同じことですね・・。

私が祖父のような男性に憧れる一番の大きな理由です。

いつか私が祖父と一緒に家族みんなでお墓参りに来たとき

祖父は曽祖父が眠るお墓に水をかけながらこう言いました。

「お墓は人間と一緒やからな。いきなり一番上から水かけたらあかんで。

人間でもお風呂はいったらまず肩から湯かけるやろ。墓もここからまず水をかけるんやで。」

って教えてくれた。

その時私はそれを「ほー」と言いながら聞いてました。

祖父が横にいてくれたあの日の事を思い出して

(うちがじぃちゃんの為にお墓にお水をかける時が来ちゃったよ)

と、じんわり泣きそうになりながら

私は祖父がきっともうすぐ入るであろうお墓に、祖父が教えてくれた通りにお水をかけました。

でもゴメン 拭く布ないからやっぱり墓がずぶ濡れ。

あの世で風邪ひいてたらゴメン じいちゃん。

(初めての一人でのお墓参り、うまく出来たかわかんらんなー。)

と自転車に乗って帰ろうとすると

風鈴のような涼やかで優しいな音色が「チリン」「チリン」と2回、後ろから鳴りました。

(あれ?風鈴なんてあったっけ。お墓に来た時ははこんな音してなかったよな?)

と振り返ったけど、やはり風鈴はどこにもなかった(∵)

結局あの音が何の音なのかわからないままだったけど

なんだか曽祖父か、祖父が(お墓にはまだ入ってないけど)

「またおいで」と言ってくれてるような気がして、ちょっと暖かい気持ちで会社への帰路につきました。

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