我が家に住みついている猫

みなさまこんにちわっ 店長の睦ですっ[:鳥:] 実は我が家にはワンちゃんの他にニャンコもいるんですよ[:猫:] トラねこの♀なんですけど 飼っているというよりは いついてるといった方が正しいです[:たらーっ:] 今日は かなり長くなりますが そんなトラねこの話をしたいと思います。 その猫は 私が高校生の頃、その猫は何の前触れもなく我が家にやってきました。 帰ってきた私が自転車を玄関にとめていると、遠くの方にみたことないニャンコちゃんがじっとこっちを見ています。 私が住んでいる町内は猫がとても多く、飼い猫もいれば野良猫もいるんですが 猫というのは呼んでもたいてい来てくれません。 むしろこっちが近づくとダッシュで逃げていきます。 なのでダメ元で「こっちおいで」 と手をおいでおいですると 意外にもその猫は立ち上がり「ニャー」と言ってこっちに来たのでした。 しかも体を普通に触らせてくれて あまりにも人に慣れていたので近所の飼いネコだと思っていました。 しかしその猫はそれからというもの我が家の玄関にいつもいて、 フラッとでていったかと思えば 夜には帰ってきてドアの前で寝てるんですよ。 今思っても不思議な猫で こちらが話しかけると まるで人間の言葉がわかっているかのように「ニャー」と鳴くんですよ。 家族の誰かが帰ってきてもニャーと鳴いて寄ってきてくれるので 次第に母も猫の餌を買ってきてその猫に毎日あげるようになっていました。 しかし気になるのは飼い主です。 「なぜ飼い主のもとに戻らないのだろうか」 「飼い主はちゃんとエサをあげているのだろうか」 「隣の家の猫じゃない?」 よく家族でこんな会話が繰り返されるようになっていました。 しかしその猫が来てしばらくして、 お隣の家の猫じゃないという事が判明したのです。 むしろお隣の家の人は私達の家が猫を飼いだしたと思っていたそうで お隣にもよくニャーニャーないてエサをもらっていたそうです。 ええぇぇぇ〜〜〜〜〜〜〜[:びっくり:] 世渡り上手な猫だなぁ それからも飼い主は特定できず 引っ越しする飼い主に置いて行かれたんじゃないか?という事になっています。 そして近所に野良猫が多い町内です。縄張り争いもあるのでしょう。 ある日、フラっとやってきた痩せた黒ブチのオス猫に 我が家に住みついていた猫は追い出されてしまったのです。 縄張り争いの勝負に負けてしまったのです・・・。 それからというもの、 我が家には毎朝黒ブチのオス猫がエサをたかりにくるようになりました。 しかしその黒ブチ猫、 生粋の野良のようでこちらに近づこうともしません。 「俺ぁ人間なんて信じちゃいねぇぜ。今までこの世界を一人(一匹?)でくぐりぬけてきたんだからよ。」 実際にそう言われたわけではないですが、 そんな感じがする目です。 私達がエサ入れにエサをいれ、家の中に入るとようやくコソコソと物陰からでてくるという感じです。 しかし毎朝エサをあげる母が「ニャーと言わなきゃあげない」 と教え込み、半年ほどたった時には こちらを見て「にゃあぁぁぁぁぁぁ・・・・・」と消え入る声で絞りだすように鳴くようになっていました。 きっと人間にこんな風に鳴いた事などなかったのでしょう。 なんとも不器用な鳴き方でしたが、 だんだん私達との距離は近づいていきました。 体も少しなら触らせてくれるようになりました。 その間もともといてたトラねこは何度か見かけたものの、ほとんど姿を見なくなりました。 次第に最初は痩せていた黒ブチ猫は朝夕きっちりとエサをもらい続け、どんどんコロコロと肥えていき、 最初の野良の風格はなくなるほどの毛ツヤになっていきました。 しかしそんな黒ブチ天下も終わりを迎えます。 なぜならウチに犬がやってきたからです。 犬を飼ったその日から、ブチは姿を見せなくなりました。 犬と一緒に飼われていた猫ならまだしも 生粋の野良はやはり犬が苦手なのでしょうか。 すると、もともといてたトラねこがまた戻ってきたのです[:猫:] 最初は犬が寄って行くと「フーっ!!」と毛を逆立てていたんですが 今ではもう慣れてしまったのか寄って行っても完ぺき無視です。 トラ猫がきて数年経ちましたが、今でも家族ではちゃんとした名前はつけず「ニャンコちゃん」と呼ばれています。 もうかなりの歳だと思うのですが、年々ふてこさを増してきています[:しょんぼり:] エサをたかりに行く家を増やしているニャンコちゃんですが 私は今も昔もどうしてもこのどこからともなくフラッとやってきたこの猫が 猫又に思えてしょーがないのです。