ドヤな父

皆様こんにちわ 店長の睦です なんだか恒例になってきた 「右田家の父シリーズ」 今回の話は昨日の晩ご飯の時の事です。 フェイスブックの書きこみで知ったんですけど 友人が会社のトラックを運転している時 国道2号線のど真ん中でオーバーヒートを起こしてしまったらしいんですよ。 すると、周りの車から次々と人が降りてきて 10人ぐらいでトラックの後ろを押してくれたそうです。 その間、他の車からクラクションは一度も鳴らなかったそうで 人の温かさに友人は感動したらしいという話を 晩ご飯の時、母に話してたんです。 母も感心して「へぇ〜〜!」と言ってたんですが 母の横で聞いていた父がおもむろに 父:「オーバーヒートという事はあれか?トラックに水が足らんかったんか?」 いや、この話の主旨そこじゃないし。 どこに着目してんだよと心の中でツッコミつつも 「へー、そうなん」 と、雰囲気に波風立てない様に相槌を打ちました。 ですが 完璧に話の流れが父の一言によって 人の温かさから オーバーヒートの原因に変わってしまったのを軌道修正するべく (オーバーヒートの原因はあまり興味がないよ) という雰囲気をかもしだして サラッと言ったつもりでした。 ですが、やはり残念ながら、そんな変化球では父に届かなかったらしく むしろ父は私が相槌を打った事で 完全にオーバーヒートの話に持って行ってしまいました。 「そうやで。オーバーヒートってのは車の・・・なんちゃらかんちゃら」 と延々とオーバーヒートの原因と現象について解説しだしたので さすがに私も 「まぁ、この話はオーバーヒートの話じゃなくて 人の温かさに友達が感動したっていう話やねんけどな」 とストレートな豪速球を投げざるをえませんでした。 そんな晩ご飯が終わり 私は姉と3階の自室でしばらくお喋りをしたあと 2人で2階のリビングに降りて行きました。 すると、母はこの日も仕事から帰ってきたのが10時頃だったので 疲れてすでに爆睡しており 父が食器やお鍋をキッチンで洗っていました。 母が食べてすぐに爆睡というのは、 1週間に1度はそんな感じで いつもは朝早くに起きて食器を洗います。 そして、いつもは母が仕事で遅く帰ってくると 露骨に不機嫌になりプイッと自室にこもってしまう父が どういったサイクルかは知りませんが、年に3回くらい 母の代わりに食器を洗ってあげています。 キッチンには食洗機という便利なものがあるんですが 父は食洗機の使いかたなど知らないので全て手洗いです。 すると父は食器を洗いながら 私と姉に 父:「そろそろ愛と睦も食器の洗い方勉強せなアカンなぁ」 と仰られるんですよこれが。 食器の洗い方の勉強とはホホホホホ 24歳に食器の洗い方の勉強とはホホホホホ 基本、自分で食べた食器は自分で洗って、食洗機にインするのが 父以外に適用されている我が家ルールです。 なんで父だけは自分が食べた食器をそのままでいいのか、よくわかりませんが 私と姉は女の子で だらしない生活習慣だと余所に行った時に恥をかくからという 母心からくる教えでしょう。 晩ご飯の食器だけは、つけておくと母が後でまとめて洗ってくれます。 しかし、たまに父が母の代わりに家事をすると 決めゼリフのように毎度その言葉を言われます。 父が言わんとする事はわかるんですが 父はいつも言葉の選別ミスで 伝えようとしている事と随分違ったイメージを相手に与えてしまう所があります。 この時も、きっと父は 「もういい歳なんだから、もっと家事を手伝ってあげなさい」 という事を言いたいんでしょう。 私はもう慣れていますが 姉は初めてきいたらしく ポカーンとした顔をして 姉:「・・・え?勉強??( ゚д゚)」 父:「そう。」 姉:「食器の洗い方の勉強・・・?( ゚д゚)」 父:「そろそろ覚えやななそのやりとりはかなりシュールな光景でした。 言葉が変化球すぎて、もはや嫌味かとも思えるけど 父の性格を考えると、いつも父に悪気はないんですよ・・・・。 父はいつも母の家事を手伝うと気づいてほしいのに どうにもそれを出すのが恥ずかしいようで。 家事を手伝っている時、私と姉の前ではドヤ顔ですが 母の前では自分からは言わず、ツーンとした表情をしています。 またうまい具合に母がおもいっきり褒めるので 父は自分が母の家事をとても手伝っている感覚になり また不定期に母の手伝いをし 私と姉に決めゼリフを言うのです。 そんな両親を見て (女と男じゃやっぱり女の方が一枚上手なんだな・・・) としみじみ思う私でした。